中秋の名月とは旧暦8月15日のお月様のことで、今年は9月19日がその日にあたります。この頃に里芋が収穫を迎えることから「芋名月」とも呼ばれ、実りを感謝する収穫祭という意味もあります。江戸時代以前から里芋を煮て食べる風習があるそうです。ヨーロッパでも秋分の日に一番近い満月の日を「収穫月」と言うそうで、作物の収穫を感謝する気持ちは世界共通といったところかもしれません。
里芋の主成分はでんぷん質とたんぱく質ですが、独特のぬめり成分はムチンとガラクタンによるものです。ガラクタンは免疫力を高め、ガン細胞の増殖を抑制しガンや潰瘍の予防に効果があるとされています。また脳細胞を活性化する働きもあり老化によるボケ予防も期待できます。ムチンは唾液腺ホルモンの分泌を促進し消化や吸収を助け胃腸の働きを活性させるので潰瘍予防などに役立ちます。また解毒作用により肝臓を守る働きや、腎臓機能を強化する働きがあるとも言われています。
芋類の中ではカリウムが一番多く、塩分を排出する働きにより高血圧予防に効果的、カロリーも意外に低くさつま芋や山芋の半分程度とデトックス効果も加わりダイエットなどにも役立ちそうです。
調理の際に手がかゆくなる方もいるかもしれませんが、ムチンやガラクタンを上手に摂取するにはぬめりをできるだけ残すのがポイント!蒸すのもおすすめです。
祖父の代から始めた食養を幼少期に体験し、食と健康について少しずつ学んできました。
子供の頃は玄米中心で育ちましたが、実は甘い物や果物が大好き!
現在は色々な捉え方や考え方を幅広く取り入れ、自分なりにアレンジし、あまり堅苦しくならず誰もが実生活で簡単に取り入れられる、ゆるいマクロビを中心に少しずつ実践しています。
お砂糖や動物性の脂などはできるだけ使用せず、
しかし食べることの楽しみは忘れず、簡単に、優しく、美味しく、
体に良いバランスのとれた料理を目指しています。