"暑さ寒さも彼岸まで"とはよく言ったもので、酷暑や猛暑が続いた夏でしたが朝晩すっかり涼しくなりました。萩の花も見頃になりあちこちで見かけますね。"萩"は秋に咲く草という意味で、お彼岸に食べる「おはぎ」もこの花に由来しています。春は牡丹の花にちなみ「ぼたもち」と呼び、餅に使う小豆も秋は収穫された直後で柔らかいため粒餡に、春は収穫から時間が経ち固くなるためこし餡にしたそうです。ここから粒餡とこし餡の違いができたとも言われ、昔の人の知恵から伝わったものですね。
あまり馴染みのない野菜ですが「そうめん南瓜」は錦糸瓜、糸瓜などとも呼ばれています。見た目はまくわうりなどに似ていますが、中を割ってみると果肉は黄色い繊維状で茹でるとそうめんの様にパラパラとほどけていく面白いものです。食感は刺身のつまの大根に似ていますがシャキシャキとした歯応えが独特です。日本では主に酢の物や和え物などに使いますが、海外ではスパゲティメロンと呼ばれ、実際にパスタのようにして食べるそうです。名前は南瓜ですが栄養分はズッキーニや冬瓜などに近い野菜で、カルシウムやカリウムを含みます。カリウムは身体の余分な塩分を排出し血圧を正常に保つ働きがあり高血圧予防が期待できます。また腎臓での老廃物の排泄をうながす作用もあるのでむくみ解消にも効果的。カロリーも低く食物繊維も豊富なのでダイエットにも役立ちそうですね。9月頃までが旬ですが、長期保存が可能で収穫から少し時間を置いたほうが繊維はほぐれやすくなります。
祖父の代から始めた食養を幼少期に体験し、食と健康について少しずつ学んできました。
子供の頃は玄米中心で育ちましたが、実は甘い物や果物が大好き!
現在は色々な捉え方や考え方を幅広く取り入れ、自分なりにアレンジし、あまり堅苦しくならず誰もが実生活で簡単に取り入れられる、ゆるいマクロビを中心に少しずつ実践しています。
お砂糖や動物性の脂などはできるだけ使用せず、
しかし食べることの楽しみは忘れず、簡単に、優しく、美味しく、
体に良いバランスのとれた料理を目指しています。